LPCOpenの periph_i2sプロジェクトを改造して簡単なReberveを作成します。 前回のDelayを改造するので、設定は同じサンプリング周波数は32kHz、16bitデータ長のステレオ設定としました。 データ取得も同じ、割り込みで取得します。
一番単純な1系統のフェードバック系だけを作成します。入出力はステレオですが、バッファリングは、メモリ節約を考えて16bit符号なし整数としました。反響音は、左右同じ音を使用します。バッファ長は、100msecとし、3200個、3.2kBとなります。フィードバック量は、まず、0.2で試しました。原音0.8に対して100msecバッファの音0.2を足し合わせて出力します。Delayとの違いは、バッファに、原音でなく足し合わせた音を保存するところです。
フェードバック量を変えると長い反響が続き面白かったです。
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LPC4330-Xplorer i2s DELAY
LPCOpenの periph_i2sプロジェクトを改造して簡単なDELAYを作成します。
サンプリングレートからi2sの通信速度を設定できるのでこちらを利用することにしました。
サンプリングレートは、48kHzも必要なく、処理時間を確保したいので32kHzとします。16bitデータ長のステレオ設定としました。
データは、割り込みで取得します。とりあえず、0.5秒間のDELAYを実現するために32bit符号なし整数のバッファを作成します。バッファ長は、32000の半分なので16000個、64kBとなります。リングバッファで使い、今回のデータと16000回前のデータを足し合わせて出力しました。
今回、これだけです。まずは、足し合わせはできることが確認できました。もっと複雑な処理に挑戦したいと思います。
LPC4330-Xplorer i2s LPCOpen sample
NXGのサンプルに引き続きLPCOpenのi2sを使用してみます。
LPCOpenは以下のページからダウンロードできます。
https://www.lpcware.com/content/nxpfile/lpcopen-software-development-platform-lpc43xx-packages
LPCXpresso v7.9.2_493 IDEにサンプルをインポートします。この中の periph_i2sプロジェクトを使用します。
このサンプルには、ポーリングと割り込みとDMAを使ったサンプルが含まれています。
ただし、これを使用するには、UARTでコマンドを送る必要があります。幸いにもXBeeをつなげておいたのですんなりとコマンド送信ができました。
ビルドも難なく通り、書き込みも難なく終わりデバッグできますが、ギターを鳴らしても音が聞こえません。
Decimator volumeが大きくADC入力が減衰しすぎのようです。NXGのサンプルと同じ値にしました。
UDA1380_REG_DECVOL_DEFAULT_VALUEの0xE4E4を減衰でなく増幅側の0x0F0Fに変更しました。
音が聞こえるようになりました。音が大きすぎるのでこれもNXGのサンプルで変更したようにしました。
UDA1380_REG_MSTRVOL_DEFAULT_VALUEの0x0000を0x8080に変更しました。
その他の設定は、48kHzで16bitデータ長になっています。16bitなので送受信時にFIFOから1回の読み書きで行っています。
ポーリングは、転送が追い付いていないのか、ノイズだらけで使い物になりません。
割り込みは、リングバッファを使うとADとDAがかみ合わないのかノイズがでるのでNXGと同じようにバッファをつかず、直接転送すれば使用できます。
DMAは、ノイズありませんが、ADCからDACへ直接転送している設定なので入力を処理して出力に出すことができません。メモリに転送する方法を探ろうと思います。
当面、割り込みを改造して遊んでみようと思います。
LPC4330-Xplorer i2s NXG sample
LPC4330-Xplorer
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-06457/
LPC4330-Xplorerには、オーディオ・コーデック(UDA1380)が搭載されています。
これを使用し、i2sのサンプルでギターの入力をヘッドホンで聞いてみようと思います。
サンプルは、NXGの物とLPCOpenの物を使用します。
まずは、NXGのサンプルで試してみます。
NXGのサンプルは以下のページからダウンロードできます。
http://shop.ngxtechnologies.com/product_info.php?cPath=21_37&products_id=104
LPCXpresso v7.9.2_493 IDEにサンプルをインポートします。この中の LPC4330_Xplorer_Audioプロジェクトを使用します。
ビルドも難なく通ります。MCU Settingsだけ変更が必要です。Default flash driverを
LPC18_43_SPIFI_4MB_64KB.cfx
に変更してください。
デバッガには、LPC-LINK2を使用しました。現在LPC-LINK2はCMSIS-DAPとして使用しています。
書き込みも難なく終わりデバッグできます。
ギターとヘッドホンをつないで聞いてみました。スルーしているだけなのヘッドホンからギターの音が聞こえました。ちょっと音がでかいです。
デフォルトでマスターボリュームが最大(0x00)なので左右とも0x80を設定しました。
UDA_Reg_write((UDA1380_REG)UDA1380_REG_MSTRVOL, volume);
レジスタに設定するだけでボリュームがコントロールできます。
その他の設定は、44.1kHzで32bitデータ長になっています。32bitなので送受信時にFIFOからLRの両方の取り出しと書き込みを2回行っています。
今回変更したのは、これだけです。i2sは、割り込みを使用した取り込みです。今後、入力信号を処理して出力してみたいと思います。