LPC812-Xpressoを使いIn-Application Programming(IAP)のサンプルを試しました。IAPはFlush ROMの一部をユーザの保存領域としてプログラムから操作する機能です。アプリケーションの設定値の保存などにEEPROMの代わりに使用することができます。
AN11388のアプリケーションノートに沿って作業しています。LPCXpressoのバージョンは今回 v6.1.0 を使用しました。LPC812_IAP_DemoのサンプルをまずLPCXPressoにインポートします。Flushへのアクセス中は、プログラムのFlushへの読み出しができなくなるので割り込みを使う場合、ベクタテーブルをROMからRAMに移しておく必要があります。よって「IRQ_HANDLER_IN_SRAM」のConfiguration設定でBuildしました。SRAMへの設定でベクタテーブル分で512バイトとIAP使用分が32バイト確保する必要があります。
サンプルでは、RTSとCTSの制御信号を使う設定ですが、実際には、繋いでいないので以下のスイッチマトリックスの設定部分は、コメントアウトしています。
// regVal = LPC_SWM->PINASSIGN0 & ~( 0xFF << 16 );
// LPC_SWM->PINASSIGN0 = regVal | ( 12 << 16 ); /* P0.12 is UART0 RTS, ASSIGN0(23:16) */
// regVal = LPC_SWM->PINASSIGN0 & ~( 0xFFUL << 24 );
// LPC_SWM->PINASSIGN0 = regVal | ( 13 << 24 ); /* P0.13 is UART0 CTS. ASSIGN0(31:24) */
今回は、HEXファイルをFlush MagicでLPC812に書き込むので以下CommandをPost-Build stepsに追加しました。
arm-none-eabi-objcopy -O ihex ${BuildArtifactFileName} ${BuildArtifactFileBaseName}.hex ;
Flush Magicの画面です。